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校長室だより
校長室だより >> 記事詳細

2019/04/11

校長室だより 第1号

| by:admin

 平成31年入学式後、式会場で「令和」の文字を掲げる大原校長

 平成31年度(令和元年度)から本校の校長として赴任いたしました大原良紀と申します。前任校は米沢養護学校ですが、実は私は平成元年度から平成15年度まで本校に教諭としてお世話になっていました。15年ぶりの復帰です。以前勤めていた時に幼稚部にいた子が現在専攻科にいて、互いに懐かしく再会いたしました。浦島太郎にならないよう、聴覚障がい児教育の研鑽に今まで以上に努め、幼児児童生徒の資質・能力の向上に教職員一丸となって励んでまいりますので、皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

 今週の4月9日(火)に今年度の始業式・入学式が行われました。幼稚部から専攻科まで合わせて7名の新入生を迎え、今年度は34名でのスタートです。以前私が勤めていた時に比べると人数は減っていますが、その分個に応じた指導・支援が進められますので、少人数の良さを生かしながら教育活動を実践していきたいと考えています。

 さて、始業式で初めて子ども達にお話しした中身は次の通りです。



 今日から新年度、平成31年度がスタートしました。スタートしたばかりですが、平成31年は間もなく終了し、5月1日から新しい元号に改められます。皆さんもニュース等を見て知っていますよね、新元号は何ですか?
 そうですね。「令和」です。とても美しい響きを感じますが、これは、日本最古の歌集である「万葉集」からの出典だそうです。一人一人が明日への希望を持ち、それぞれの花を大きく咲かせることができるようにとの願いが込められているのだそうです。
 この後の入学式で7名の一年生を迎え、今年度は34名が一緒に学校生活を送ります。平成から令和に変わる新しい時代に、新しい仲間と、毎日自分の目標に向かって取り組み、それぞれが自分にできる世界に一つだけの大きな美しい花を咲かせてください。校長先生をはじめ、山形聾学校の先生全員で応援します。事務の皆さんや学校技能員さんも応援していますからね。
 目標達成に向けてがむしゃらに頑張ることは大切なことですが、忘れてはいけないことがあります。それは、学校や社会には「ルールがある」ということです。自分の都合だけを考え、ルールや規則を曲げたり破ったりすることはあってはならないことです。たとえうまくいったとしても、それは美しい花ではありません。特に、周りの友達や仲間に迷惑を掛けるようなことは一緒に生活する場合、慎まなければなりません。むしろ、こんなことをしたら相手や仲間はどんな気持ちになるだろうということを常に考えて行動することが大切です。「思いやり」と言いますね。
今年一年、「ルールを守る」「思いやりの心を持つ」の二つのことをまず約束してください。そしてみんなで楽しく新しい時代を過ごしましょう。


 

 翌朝に子ども達の教室に行ってみると、「校長先生との約束は何でしたか?」と取り上げているクラスや、学級目標を考える際に例示として挙がっているクラスがあるなど、トピックスとして大切に指導してくださる教員に安心感を持ちました。ことばの力、日本語の力を個に応じて高めることができるよう、不易と流行を見極めながら進めていきたいと思います。一緒に頑張りましょう。

      平成31年4月11日
                           山形県立山形聾学校  校長 大原 良紀

※ 校長室だよりで随時学校の様子等を配信していく予定です。ぜひご意見等をお寄せください。



07:54

日誌

校長だより(R4~)
2024/02/08

校長室だより「食育教室~納豆製造について~」

| by:編集担当
令和6年1月15日(月)から食育週間として取組みました。18日(木)には、高畠納豆の
加藤さんをお招きし、納豆がどのようにできるのかをスライドを使って詳しく講演をいただ
ました。また、実際にやわらかく煮た大豆を
食べたり、納豆菌を使って実際に納豆作ったり
しました。また、栄養士さんと連携し、食育週間の給食には、給食献立に納豆汁がでたり、
高畠納豆の
加藤さんの講演の日には麴納豆を食べたりと全校生で美味しくいただきました。






13:07
2023/10/19

校長室だより(校長室で演奏会、後期始業式の話、前期終業式の話)

| by:編集担当



校長室で演奏会

 10月某日、小学部の児童2名によるリコーダーの演奏が昼休みの校長室でありました。
(9月に行われた小学部の発表会当日は、二人で演奏できなかったため、今回リベンジ演奏
をすることになりました)
 たくさんの観客の中、しっかりとリズムを合わせた二人の演奏はとてもすばらしかった
です。演奏後、聴いていた児童から「二人一緒の演奏を聴くことができてうれしい」と感想
発表もありました。




R5年度 後期始業式の話     令和5年10月3日(火)

 今日から、令和5年度 後期の学習が始まります。
 これから、どのような学習や行事があるでしょうか?
 みなさんは、どのような目標を立てていますか?
 10月は山聾祭がありますね。今年は、皆さんや家族のほか、お客様にも来て
いただけるよう、色々なところに案内を出しています。皆さんが、一生懸命に練
習したことや学習のまとめをしたことをたくさんに人に見てもらえるのを楽し
みにしています。山形聾学校の仲間、みんなで協力して、素晴らしい山聾祭にし
ていきましょう!
 去年、皆さんに学習のアンケートを書いてもらったところ、「自分から調べた
り尋ねたりすること」「復習や予習をすること」があまりできていないという答
えが多かったようです。
 後期の学習では、先生から教えてもらうばかりでなく、自分で「何だろう?」
と疑問に思ったり、「どうしてだろう?なぜだろう?」と原因や理由を考えたり
して、自分から調べたり尋ねたりすることを頑張ってみましょう。
 学校で勉強したことを家の人や寄宿舎の先生に教えることは、とても良い復
習になります。また、明日、学習するところを開いて、読み方や知らない言葉の
意味を確かめておくと、学校での授業が分かりやすくなります。こうした復習
や予習もがんばってみましょう。
 特に、中学部・高等部の3年生、専攻科2年生は、進学や就職が控えていま
す。自分の夢を実現するために、最後まで学習や練習に取り組んでほしいと思
います。
 近頃、急に涼しくなりました。これまで通り、うがいや手洗いなど感染予防を
しっかりしながら、充実した学校生活を送りましょう。



R5年度 前期終業式の話     令和5年9月29日(金)

 今日で、令和5年度 前期の学習が終了します。幼稚部から高等部専攻科ま
で27名の皆さんが学習や部活動などに励んできました。
 今年は、新型コロナウィルス感染症の流行がまだ続いていたり、例年になく
とても暑い日が続いたりしました。グラウンドや体育館での活動も熱中症予防
のためできないことが続きましたね。それでも皆さんは、校舎や寄宿舎の先生
方とともに安全に生活し、それぞれの学習に取り組んできました。
 前期は、全校での運動会がありました。少ない人数になったことを感じさせ
ないくらい一人一人が自分の競技や役割に取組みました。今年は、卒業生やた
くさんのお客様がいらっしゃり、皆さんが元気に活動している様子が素晴らし
かったと言っていただきました。
 小学部や中学部は、修学旅行や校外学習に向けて、自分たちで計画を立てた
り、目的地を調べたりし、めあてを達成した様子がたくさん見られました。教室
に貼ってある学習のまとめに皆さんのがんばりが現れていました。
 高等部・専攻科は、就労体験を2度行うことができました。学校を卒業した後
にどのような職業に就くか、自分が得意なことや努力しなければならないこと
は何かを考えるために大切な学習だったと思います。前期に学習したことをこ
れからの夢の実現に向けて、後期の学習や生活に生かしてほしいと思います。
 部活動についても、体育館やグラウンドでの活動ができない日が続きました
が、屋内でできることに取り組んだ結果、中体連や高体連などの大会で、ベスト
記録を更新したり、練習の成果を発揮したりできたことも素晴らしかったと思
います。
 一人一人が、自分の目標に向かって、「体」を、「知識」を、「心」を、磨き鍛
えて、明るく強くたくましく成長していることがとても嬉しいです。学校の先
生方も授業や部活動、寄宿舎での生活、給食、校舎や校庭の整備、学校生活を支
える事務などを通して、皆さんを支え、導いてきました。感謝の気持ちをもっ
て、後期も頑張っていきましょう。


09:41
2023/08/25

夏休みが終わり元気に学習しています

| by:編集担当

校長室だより  夏休みが終わり元気に学習しています(R5.8.25

 8月22日(火)夏休みを終えた幼児児童生徒が元気に登校しています。

夏休み中、教職員で校内の清掃や安全点検、緊急時の訓練などをして子ども達を迎える準備をしました。屋外の草刈りやグラウンド整備なども行いました。

 今年度から二学期制にしましたので、始業式は行いませんでしたが、学部や学級ごとに夏休みの思い出を発表したり、家庭学習の提出を確認したりしました。子ども達の心と身体に気を配りながらこれからの学校生活に向かいたいと思います。

 各教室の様子を紹介します。

 

高等部教室:担任のメッセージと共に生徒を迎えました。
9月の就業体験に向けた学習が始まります。
高等部教室

中学部教室:補聴器や人工内耳の点検をしています。厳しい暑さで汗を
かくことが多いので、自己管理のための学習も大切です。
中学部教室

小学部教室:夏休みの生活表や日記を一人一台端末のスプレッドシートを
使ってまとめました。楽しかった思い出を発表し合いました。
小学部教室生活表日記

小学部教室:夏休みの体験について、動画を見せながら説明しています。
小学部教室夏休みの体験
幼稚部 遊戯室:「がっこうはじまりの会」をしました。
    夏休み楽しかったことの発表をしました。スイカわりをしたことが

楽しかったそうです。お家の方と一緒にビーチボールを使って再現し
        ながら発表してくれました。みんなから大きな拍手をもらいました。

幼児部遊戯室



14:03
2023/07/07

第96周年 創立記念式・縦割り活動の実施

| by:編集担当




創立記念式後に、今までの山形聾学校の歩みを振り返る記念動画を鑑賞しました。


幼稚部から専攻科までの全校生で縦割り班をつくり、グループごとに花植え活動を行いました。
生徒昇降口がとても華やかになりました。


式辞


 七月八日は、山形聾学校の創立記念日です。昭和二年に学校が設立されて九十六年になります。今日は、三年ぶりに同窓会長さんを来賓としてお招きすることができました。山形聾学校の大先輩と共に、創立記念を祝うことができ、とても嬉しく思います。
 学校が設立された頃は、まだ着物を着て勉強をしていたそうです。今のように補聴器や人工内耳はありませんでした。もちろん、テレビやパソコンもありませんでした。そのような中、相手の方をよく見てやり取りをしたり、言葉や職業の学習に取り組んだりしたそうです。先輩達は、聾学校を卒業した後、それぞれの仕事をがんばったり、聞こえない・聞こえにくい人が暮らしやすい世の中になるよう社会に働きかけたりしてきました。テレビで手話通訳が付いたり、字幕が付いたりしているのは、全国の先輩達が国に働きかけた成果です。
 現在、山形聾学校は、幼稚部から専攻科まで、二十七名の皆さんが学んでいます。昔に比べると少ない人数ですが、一人一人が目標に向かってがんばっています。
 小学部では、山形ワイバンスの方からチアダンスを教えてもらいましたね。全員がダンスの先生の顔を見て話を聞いていました。また、自分が感じたことをダンスの先生に伝えたり、自分からインタビューを受けたりしていました。初めて会う人にも関わろうとする態度が素晴らしかったです。
 中学部では、将来の自分の生き方を考えるために、職場体験や職場見学をしました。実際に働いてみて自分の良かったところ、あまりできなかったことを振り返り、そのあとの行動や生活に生かそうとしていました。また、仕事の様子を見学して「作品がきれいだ」「作業が終わったら報告することが大切だ」「これから、自分は挨拶をがんばる」など、たくさん感じたり考えたりしていました。見学先で、様々な質問をしたことも聞きました。これからの自分の行動や生活の在り方を考えたことが、とても素晴らしいと思います。
 高等部では、自分の進路に向けた学習をしながら、部活動や運動会など学校行事でリーダーとしての役割を務めていました。専攻科生は、後輩にアドバイスし、高等部生は応援や団体競技で仲間がまとまるよう自分の役割を果たしていました。今年の運動会は、卒業生や手話通訳の方など多くの方が見に来てくださいました。「一人一人が一生懸命取り組んでいる」「元気に活動して活気があった」といった感想を頂きました。高等部のみなさんは、部活動の大会や就労体験もあり本当に忙しかったと思います。難しいことや大変だったこともあったでしょう。それでも自分の目標に向かって一つ一つやり遂げたことは、本当に素晴らしいと思います。
 創立九十六年。これからの山形聾学校の伝統を築くのは、皆さんです。今日お話ししたように、自分からやってみること、学んだことをこれからの生活に生かすこと、目標達成に向けてやり遂げることをこれからも続けていきましょう。

 令和五年七月七日               
山形県立山形聾学校 校長 庄司美千代 



生徒代表挨拶


 山形聾学校、創立九十六周年、誠におめでとうございます。
 私は、この学校に十三年通っています。幼稚部の時は、うまく言葉を話すことが難しかった私に、先生は何度も発音の仕方を教えて下さいました。手話も少しずつ覚えコミュニケーションを取ることが出来るようになり、相手と話すことは楽しいことだと知ることが出来ました。
 さて、高等部から聾学校に通い始めたクラスメイトに、聾学校の良いところを聞いてみました。すると、安心して勉強ができるところだと話してくれました。聞き取れないときはもう一度お願いできることや、マスクを外したり、フェイスシールドを使って聞こえに配慮してくれることがありがたいとも言ってくれました。また、個性豊かな様々なタイプの人と話すことができ、さらには分かりやすく話そうとしてくれる人が多いことが嬉しいと言っていました。
 そして、山形聾学校に来たばかりの先生からは、高等部では就業体験があり、就職に向けて色々な事業所を体験できるのが良いと聞きました。就業体験を通して社会人としてのマナーや人間関係を学べる絶好のチャンスだと思います。そして行事では、幼稚部から専攻科まで幅広い年齢の人と楽しめることが聾学校の良いところだとおっしゃっていました。私も実際に学部関係なく運動会で皆と応援したり、山聾祭で先輩方のステージ発表を見て感動したりすることが良いところだと感じています。
 私は、幼稚部からいるので当たり前のように感じてしまうことが多いですが、そのような話を聞くと聾学校にいるからこそ出来ることなのだなと改めて思います。このような聾学校の環境がずっと続いてほしいと思います。
 最後になりますが、山形聾学校のこれからのますますのご発展を祈念してお祝いの言葉といたします。

 山形県立山形聾学校高等部 3年 生徒代表 


15:15
2023/06/06

プール清掃

| by:編集担当

<プール清掃>

 令和5年6月6日(火)に、小学部4年生以上でプール清掃に取り組みました。一年ぶりにプールの底や壁の汚れをきれいにしました。汚れを落とそうと一生懸命作業する子ども達の姿がとても頼もしかったです。

また、プール活動にむけて点検・準備も担当の先生方で行いました。全教職員で救命救急訓練も行い、6月26日のプール開きを迎える予定です。

プール清掃


17:27
2023/04/11

令和5年度 前期始業式 

| by:編集担当

前期始業式の話        

今日から新年度、令和5年度がスタートしました。皆さんは、一つ上の学年に進級しました。この後の入学式で幼稚部、中学部、高等部5名の新入生を迎え、27名が一緒に学校生活を送ります。

令和5年度は、学校生活が変わります。スライドを見てください。
1学期から3学期までを示した図

今までは、1学期、2学期、3学期がありました。これからは、こうなります。
前期後期を表した図

大きく2つの学期になります。「前期」「後期」と言うようにします。

2つのまとまりにすると、校外学習や就労体験、職場見学などを計画しやすくなります。また、事前の学習やまとめの学習の時間をしっかりとることができます。

 また、皆さんに学習のアンケートに書いてもらったところ、「自分から調べたり尋ねたりすること」「復習や予習をすること」があまりできていないという答えが少し多かったようです。夏休みや冬休みを使ってこうした学習の力も伸ばしたいと考えました。

これまでは、マスクを外せませんでしたが、徐々に生活の制限も少なくなってきました。それでも引き続き、手洗いや換気など、感染防止対策をしっかり行いながら、学校生活を送りましょう。

さあ、みなさんは、「前期」にどのような目標を立てますか?どんなことにチャレンジしてみたいですか?自分の目標に向かって、「体」を、「知識」を、「心」を、磨き鍛えて、明るく強くたくましく成長できるよう頑張りましょう。

校長先生が壇上で話をしている様子



13:38
2023/04/11

令和5年度 入学式

| by:編集担当

令和五年度 山形聾学校入学式 「式辞」として 

 

うららかな春の日差しが学校を包んでいます。本日、来賓並びに保護者の皆様のご臨席の中、令和五年度山形県立山形聾学校入学式を挙行できますこと、心からうれしく思います。

幼稚部一名、中学部三名、高等部一名、合計五名の皆さん、ご入学誠におめでとうございます。

幼稚部に入学する○○○○さんは、お友達や先生方と元気いっぱい遊んで、たくさんお話してくださいね。

中学部に入学する○○○○○さん、○○○○さん、○○○○さんは、新たな教科や部活動などが始まります。様々なことに興味・関心をもち、チャレンジしてほしいと思います。

高等部に入学する○○○○さんは、将来の自立と社会参加に向けて必要な力を身に付けていってほしいと思います。毎日の授業や就労体験を通して、自分の得意なことやしなければいけないことを見つけ、粘り強く取り組んでほしいと思います。

本日入学された皆さんが大きく成長していくよう、応援しています。

保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。コロナ禍ではありますが、子ども達が安心して学校生活を送ることができるよう、安全対策や学習活動の工夫などを講じてまいります。

そして、「豊かな言葉と自立の力を育む」という本校の教育目標の実現に向け、全教職員が一丸となって努めてまいります。今後とも、ご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

結びに、これから始まる学校生活を通して、山形聾学校の子ども達一人一人が伸び伸びと大きく成長することを期待し、式辞といたします。

  令和五年四月十日

山形県立山形聾学校 校 長 庄司 美千代



<入学式会場準備>

入学式会場準備


<受付にて>

受付にて

<教科書給与の様子>

教科書給与の様子
13:29