新年度が始まり、幼児児童生徒が登校してから2週間が過ぎました。今年度は例年より桜の開花が早く、先週には写真のように本校の桜も満開となりました。
各学部では、桜の下で団子を食べながらのお花見や、学級開き、歓迎会などが行われ、それぞれ順調なスタートを切りました。春はやっぱり桜ですね。心がとっても和みます。本校の桜の木は、お隣に村山特別支援学校を建設するときに何本か伐採したのですが、残った桜の木は毎年きれいに花を咲かせ、地域の方々も鑑賞に訪れる方がいるくらい見事な景観です。
子ども達も教職員も、学校の桜の花が咲く様子を見ながら、ちょうどよいと思った時期に居住地域の公園や河原などの桜の名所に家族や友人とお花見に出かけるようです。
私も、先週の土曜日、山形市の駅前近くにある「霞城公園」へ出かけ、公園内を散策しながら花見をしてまいりました。霞城公園は城跡にできており、石垣を歩きながら一周すると様々な景色が見られます。日頃運動不足の私にとってはちょうどよい運動にもなりました。
公園を出て帰ろうとすると、逆に今から公園に向かって歩いてくる人々の中に、「見たことがあるなあ」という人を見つけました。本当にそうなのか少し迷っていました。向こうもこちらを見て目が合いました。同じように「見たことがあるぞ」と思っていたのかもしれません。そして同時にお互いが「間違いない」と確信し、「こんにちは」と挨拶をかわしました。
本校の生徒でした。まだ2週間しか会っていませんが、私の顔(名前は当然です)を覚えてもらっていたのでした。しかも、丁寧に挨拶をする姿勢に桜を見た時よりも和やかな気持ちになりました。明るい挨拶、会話というのはどこでも気持ち良いものです。
前任校では、私の自宅と学校がだいぶ離れていたので、休日に児童生徒や保護者と出会うことはほとんどありませんでした。これからは、いろいろなところで会えるかもしれないなと思うと楽しみでもあります。
今週の土曜日は、PTA総会や授業参観があり(当日は学校経営についても説明させていただきます)翌日から10連休になります。そしていよいよ「令和元年」となります。新しい時代に新しい聾学校をみんなでつくっていきましょう。どうぞよろしくお願いします。
平成31年4月23日
山形県立山形聾学校 校長 大原 良紀