(1)幼児一人一人と心を通わせ、幼児が安心感をもち楽しく活動できる生活をつくる。
① 幼児一人一人の育ちと次の課題を指導者間で話し合い、共通理解のもと学校生活全体で指導する。
② 幼児の興味関心や心の動きに添ったモデル提示、視覚的手がかりの積極的な活用、共感的で意図的なやりとりなどによる継続指導、個に応じた指導を行い、言葉の拡充と定着を図る。
③ 当番活動や幼児の仕事を意図的に設け、役割を果たす満足感や人の役に立つ喜びを感じられるようにする。また、幼児の自己決定場面を大切にするとともに、あいさつや返事、身辺自立など、社会自立に向けた基本的な力を育てる。
④ 地域の幼稚園との交流及び共同学習を通して、いろいろな人とのかかわりや集団生活を体験できるようにする。
(2)個別の教育支援計画、個別の指導計画、日々の実態把握をもとに指導の充実を図る。
① 幼児が自ら取り組むための環境を設定し、活動の過程を大切にし、気付き、考え、表現する力を伸ばす。
② 諸検査、日常のやりとりと観察、指導者間の情報交換などによる実態把握をもとに作成した個別の教育支援計画、個別の指導計画を活用し、個に応じた指導を行うとともに、早期教育や小学部との連携を図る。
③ 幼稚園教育要領に示す「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を念頭に置き、一人一人の発達に必要な活動を、年間通して計画実施する。
(3)保護者の思いを丁寧に聴いて信頼関係を築き、関係機関との連携を図りながら、専門
性を活かした教育を行う。
① 補聴機器を装用していろいろな音を聴く楽しさを知らせ、聴覚活用を図る。
② 保護者教室を計画的に実施して、幼児の育ちやきこえにくさへの配慮点について話し合い、学校生活への理解と協力を得ていく。
③ 専門性維持・向上のために積極的に各種研修をするとともに、医療機関関係機関との連携を密にして指導に活かす。